完全に市民権を得たメタボことメタボリックシンドローム、食べ過ぎや運動不足によって内臓脂肪が蓄積し、高血糖・高血圧・脂質異常(コレステロールや中性脂肪の増加)となり動脈硬化が進行し心筋梗塞や脳梗塞などの重大な病気を起こす危険が高まった状態です。
厚生労働省は今年4月から、このメタボリックシンドロームの急激な増加を防ぐために新しい健康診断制度として特定健診・特定保健指導をスタートさせました。
受診の対象となるのは、40歳から74歳の方々で、国民健康保険・企業の健保組合の本人・扶養者の方々です。
特定健診の結果に異常があった場合には、糖尿病・脂質異常(コレステロールや中性脂肪が高い)・高血圧などで治療中の人を除いてその程度に応じて運動や食生活の指導が行われることになります。
この健診の有効性や数値の設定にいまだに議論があります。
しかし、メタボリックシンドロームの状態を今までのように放置していれば、その後糖尿病や高血圧・高脂血症をきたし、薬物治療を受けなくてはならないことはあきらかです。
薬を服用しないでも生活習慣を修正することによりご自身の健康を取り戻すことができるのであれば、健診もその後の保健指導も意味のあるものとなるでしょう。