形成外科は、主に体表の先天的な異常や欠損を外科的に修復し、患者の外見に関連する生活の質(QOL)や組織の機能の向上を目指す医療分野です。
この診療科は、全身の皮膚、皮下組織、血管、末梢神経、筋膜に至るまで、体表の組織を取り扱います。
頭蓋や顔面では骨の修復まで担当します。
具体的な症例には、交通事故による外傷や熱傷、特に顔や指、手足の熱傷、顔面や手指の骨折、皮膚や皮下組織の腫瘍、乳房や頭頚部などのがん切除後の再建、ケロイドや傷痕の問題、後天的な欠損や変形などが含まれます。
また、難治性皮膚潰瘍や糖尿病による難治性の創傷、膠原病や炎症性の病気に伴う組織の萎縮や変形、眼瞼下垂、爪の病気、多汗症など、全身にわたり、形成に関する病気や悩みに対する治療を提供しています。